Quantcast
Channel: 最新クレジットカード比較&入門2014 » DCカード
Viewing all articles
Browse latest Browse all 18

DCカードやニコスカードは、どこに行ってしまったのか?

$
0
0

Something fun.
Something fun. / tsuihin – TimoStudios

一時期、日本で流通しているクレジットカードはDCカードやニコスカード(日本信販)のどちらかか?と思われるくらい、これらのクレジットカードが市場を席巻した時代がありました。

テレビをつければ中井貴一とカッパ&タヌキがDCカードを宣伝し、それが収まったかと思ったら今度はニコスの田村正和テレビCM…と、当時は大袈裟ではなく1日に1度はこれらのブランドを耳にする機会があったのではないかと思います。

DCカードやニコスカードはどこに行ってしまったのか?

しかし、2011年現在、それらの会社のテレビCMを見る機会はまずありません。関東圏であればDCカードが秘密のケンミンショーでCMを未だに流していますが、逆にいえば見かける機会なんてそれくらい…。では、一体あれだけ元気だったDCカードとニコスカードは、どこに行ってしまったのでしょうか?

DCカードとニコスカードは今、同じクレジットカード会社に:

これらのクレジットカード会社が一体、どこにいったのかをお伝えするためには、まず銀行の動きを説明しなくてはいけません。というのも、多くのクレジットカード会社は銀行傘下の子会社であり、親会社の動向により統合する運命にあるためです。

まずはDCカードとニコスカードの元々の親子関係を紹介します。

DCカード…三菱銀行系 1996年からは東京三菱銀行傘下
ニコスカード…三和銀行の流れから2002年にUFJ銀行傘下

このように、東京三菱銀行にしろ、UFJ銀行にしろ、こう書いてみると非常にわかりやすいと思いますが、現在の三菱東京UFJ銀行の前身となる銀行ですよね。

つまり2006年に三菱東京UFJ銀行が出来た際に、そのままDCカードとニコスカード、そしてUFJカードという3つのクレジットカードブランドが合体し、三菱UFJニコスという日本最大級のクレジットカード会社ができた。結果として、現在では三菱UFJニコスが取り扱うクレジットカードブランドとして、DCカードとニコスカードが存在しているのです(それを専門に取り扱う会社では無くなってしまった)。

三菱UFJニコスは現在4ブランド体制:

2011年現在、三菱UFJニコスが取り扱っているクレジットカードブランドは、下記の4つ。

・DCカード
・ニコスカード(旧日本信販
・UFJカード
・MUFGカード(2008年7月より募集開始の新ブランド)

三菱UFJニコスという会社の問題点としては、3つのクレジットカードブランドが統合して出来たクレジットカード会社のため、クレジットカード会社としてこのまま3つのブランドを強化しつつ独自の新ブランドを押し出していくのか、それとも3つのブランドをすべて捨てMUFGカードブランドを育てていくのかで迷走している感があることです。

実際、2008年7月にMUFGカードブランドを新設した際には、DCカード、NICOSカード、UFJカードの3つのクレジットカードブランドは廃止することが前提であるという公式発表があったのですが、2011年7月、つまり3年が経過した現在でもこの廃止の動きは上手く進んでいるとは言えません。

予測するに各クレジットカードブランドと提携をしている地方銀行傘下のクレジットカード会社の利権が絡んでいるということと、それぞれ違う銀行系のクレジットカード会社が集まってできた会社だけに、社内での権力争いが絡んでいる可能性も。事実、廃止する流れのはずのDCカードブランドが未だに業務拡張のためにテレビCMを流していること自体、かなりおかしい状況だと言えますので、そのあたりの調整が全く進んでいないことが見て取れます。

■そもそもDCカードって何の略?
DCカードのディーシーって何の略なんでしょうか?実はこれ、DCカードの前身であるダイヤモンドカードの略称のこと。Diamond Creditで、DCなんですね。DCカードと書いて、Diamond Credit Cardとなるわけです。

 

MUFGカードブランドの知名度不足も問題か?

また、新しく作ったMUFGカードブランドの知名度不足もネックになっていると思います。あまりにも知名度が高くなりすぎたDCカードや旧日本信販であるニコスカード。これらのクレジットカードブランドを廃止してまで、新しいブランドであるMUFGカードに統合すべきなのか?今、三菱UFJニコスとしてはそのあたりが一番の悩みの種なのかもしれません。

個人的な意見では、MUFGカード、カタカナで書くとエムユーエフジーカードになるわけですが、非常に読みにくいですし、覚えにくいと思ってます(^_^;)。40代、50代といった層の方に広く受け入れられる名前ではないように思うのですが、親会社である三菱東京UFJ銀行の意向に振り回され、『MUFG(三菱UFJフィナンシャルグループの意味)』を無理に押し出しすぎてる気もしますね。

今後もDCカードブランドやニコスカードブランドは続く?

今後もDCカードブランドやニコスカードブランドでクレジットカードを発行し続けていくのかはわかりませんが、テレビCMなどで見かける機会は今よりもグッと減っていくと思います。一時代を築いたDCカードやニコスカードが無くなるのは少しさみしい気もしますが、これも時代の流れ、そして国際化の流れだと思って、納得するしかないのかもしれません。

以上、DCカードやニコスカードはどこに行ってしまったのか?でした。

現在、それらのクレジットカードを利用しているという方は、名前を聞く機会こそ無くなってしまいましたが、安心して使い続けてくださいね(三菱UFJニコスは日本最大級のクレジットカードです)(^^)

Tags: , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

Viewing all articles
Browse latest Browse all 18

Latest Images

Trending Articles





Latest Images